女性が社会とつながるということ

このバタバタの日々を過ごしていて、強く感じることを自由気ままなブログで少し毒を吐こうかなと思います、(笑)

これは私だけなのでしょうか、どれだけ忙しく働いていても、どこかに「働かせてもらっている」という感覚が抜け出せない自分がいます。長年専業主婦として家庭の中のことは、全て担っていたこともあり、家族の生活を優先し続けることが当たり前のようになっています。

たとえば、私自身が仕事をしている中でも、「今日は遅くなりそうだな」と思ったときに、そのまま働けるわけではありません。まずは家族に確認をし許可をもらわなければ、一度自宅に帰り一通りの家のこと、犬のことを終え、20時ごろになってから、ようやく店に戻って作業を再開する日も多くあります。フラフラで帰宅後、最後のお風呂から朝は家族が起きる前に朝ごはんを作り、食べっぱなしの食器を片付け仕事に向かう、また日が沈んでから犬の散歩に出かけ、また店に戻る、、、

「自由に働いているように見えて、実はそうではない」そう感じる瞬間が、日常のなかにたくさんあります。

私自身は、大学を卒業してすぐに結婚し、20年以上を専業主婦として家庭に入っていました。その間、履歴書に書けるような職歴など一切なく、いざ働きたいと思ったときに、「採用されるわけがない」と思い、自分で会社を立ち上げるという選択をしました。そうでもしなければ、学生時代の友人とママ友だけの狭い世界のまま新しい人と繋がることもできないままな気がしました。

お店に来てくださるお母様たちと接していて、本当にたくさんの才能や魅力、知性を持った女性がこんなにもいるんだなって日々感じています。

話し方が丁寧で相手を思いやれる方、判断が早くて要点をまとめるのが上手な方、家族全体を見渡すように物事をとらえてみえる方、、、どれも社会の中で必要とされるはずの力なのに、やりたい気持ちはあるのに、ブランクや年齢、家族の都合でチャレンジを諦めてしまう、我慢してしまうなんて本当にもったいないなと。

私は社会の仕組みの中に、女性の歩みを止めてしまうような障壁がいまだに多く残っていることに、強い違和感と悔しさを感じています。

そしてこのまま、それが次の世代にも引き継がれてしまうとしたら。私は不安に感じています。

この「家族のために自分を後回しにする」生き方、そろそろ私たちの世代で終わりにできたらいいなって思っています。私たちが頑張ってきた道のりを否定するんじゃなくて、娘たちにはもっと自由に、もっと軽やかに自分で人生を歩んでほしいなと願っています。

だからこそ私は、この仕事を通じて、お母様たちが本来持っている力や魅力が、輝く瞬間をお手伝いできたらと思っています。

誰かのためではなく、自分のためにドレスを選ぶ時間。そのひとときが「これから!」という気持ちを思い出すきっかけになれたら、前を向く一歩になれたら、本当に嬉しいです。

私自身、自分を抑え込み過ぎて10年近く鬱でふさぎ込んでいた時期がありました。

だからこそ、こうしたキッカケがどれほど大きな意味を持つのか、身をもって感じています。

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