少し前のことになりますが、娘の成人式の前撮りを撮影しました。撮影前日の夜に娘が「ママも着物を着て一緒に撮ろうよ」と言ってくれ、慌てて寝る前に着物を出し、自分で適当に髪と着付けをして参加しました。
基本的に私は着物は好きで、年10回程度ですが着物を着ています。和装は美しく、日本の伝統として大切に残していきたいと思っています。
けれども、結婚式という場面で「お母様だけが和装で参列する」ことに、以前から私は少し違和感を抱いていました。実際、結婚式場の着付けサポートをしていたときも、お母様が着物で大変そうにしている姿を目にしてきました。
①着替えに時間がかかる ②着付けをお願いしなければいけない ③動きにくい、苦しい ④お手洗いが大変 ④温度調整が難しく暑い ⑤着物の下着や補正タオルなど式が終わった後に洗濯物がたくさん出る ⑥苦しくて食事を楽しめていない ⑦次にいつ着るかわからない着物のクリーニングが高額 ⑧貫禄が出て老け込む ⑨裾さばきなどで歩きにくい ⑩着崩れても直せない(着付師もわかっているのでキツメに締めてしまう)
こうした理由から「和装でなくてもいいのではないか」と考えるようになり、マザードレス専門店をスタートさせるキッカケとなりました。
私は結婚式というのは、長年のお母様の頑張りがあってこそ迎えられる日だと思っています。だからこそ、そのお母様が笑顔で、この大切な1日を心から楽しみに迎えてくださることが、なにより嬉しいことだと感じています。
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